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  • 2009.02.19 Thursday
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煽りVについて考える

「紙のプロレス」を読んでいたら「煽りVとは何か?」という興味深い特集が組まれていた。
PRIDE以降、総合格闘技興行および中継番組ではマッチメークに至るまでの過程、対戦する両者の歴史、因縁、試合に付随するテーマなどを盛り込んだ映像を観客に見せることで試合への感情移入を促すのが通例となった。
私は総合格闘技はあくまで関心領域に過ぎず知識も明るくないため、今回は「プロレスにおける煽りV」の歴史およびその効用を考えてみる。

先の「紙のプロレス」誌上で菊地成孔はナチスの宣伝相であったゲッペルスを引き合いに「広告と商品」という理論を展開している。
「煽りV=広告、試合=商品」という図式である。
そして広告のグレードに商品の内容が追いつかないようではかえって商品の評価を落とすので、すべての煽りVが良すぎてもまた問題である、という要旨のコメントを残している。

これなどはPRIDEや「やれんのか!」の煽りVを手掛けていた佐藤大輔氏の映像作品が秀逸過ぎるがゆえに起こった逆説的な懸念であるが、プロレスの場合そこまでの作品が残された例はあまりない。
しいてあげるならば、猪木引退試合の中で古館伊知郎が「われわれは、猪木を卒業しなくてはならない!」とナレーションしていた、猪木のレスラー人生を回顧する映像くらいであろうか。
たとえば「ワールドプロレスリング」ではタイトルマッチなどほぼ何がしかの形でその対戦に至るまでの経緯と選手コメントをまとめた映像を作っているが、叙情的かつ圧倒的なPRIDE佐藤映像に比べてあまりにスタンダードな作りのため、それほど印象に残っていない。

プロレスにおける「煽りV」の歴史は、会場で流れたか未確認であるが、猪木が引退を賭けて藤波と闘った88・8・8横浜文化体育館の試合からであると記憶している。
肉体的に衰えていく猪木に二番手というポジションに焦る藤波が反旗を翻したかの沖縄での「飛龍革命」の映像から始まり、両者のこれまでの対戦のダイジェスト、さらには新日本の巡業風景まで織り交ぜて見る者の感嘆を呼んだ映像であった。

そして90年代に入ると東京ドームや横浜アリーナといったビジョンが併設されている大会場では、メインクラスの試合の前に数分間にまとめた「ここまでの経緯」的映像を流すのが常となった。
ただし、これといった編集もナレーションもない、テレビ放送の映像をダイジェストにまとめた程度のものだった。

定期的に煽りVらしきものを流すようになったのは冬木弘道によってエンターテイメント路線を曳いたFMWが始まりではないだろうか。
このときの路線はそのまま今のハッスルにつながっていく。
また、WWEの中継を模倣した形でDDTが映像を流すようになったのもこの後である。
ただしこれなどは「スキット」であり、煽りVとは根本的に役割も内容も異なる。

2000年代に入り総合格闘技が台頭し、試合前に煽りVを流して観客の興味を誘う方式が一般化すると、徐々にプロレスでも同じ方式を採用するようになった。
この頃になると「団体のストーリー展開が早すぎて、たまにパッと見に行っても誰と誰が組んでて誰と誰が因縁関係になっているのかわからない」という客側の意見に配慮した各団体が、できる範囲で映像を作って流したりしていた。

煽りVではないが、WWEに倣って所属選手一人一人にプロモーションビデオ風の独自の映像を作っていたのはK−DOJOである。
これは入場時に流すものであるが、あくまで各選手のイメージを定着させる目的であり試合の煽りではない。

こうして考えると、プロレスはまだ先のゲッペルスの例でいう「宣伝」があまり上手ではない。
これはコストの問題が大きいと思うが(さいたまスーパーアリーナの3万人と後楽園ホールの1500人を同時に扱えといったところで無理はある)、裏返すとプロレスは大げさな煽りVがなくてもそこそこ見れてしまう、という要素もあるのかもしれない。
何の予備知識なくドラゴンゲートを見てもそこそこは楽しめるように。

現段階では「ヨソがやってるのにウチがやらないわけには」的に手を出している印象だが、今後どこかで今までにない形でのイントロダクションが生まれる可能性はある。

「紙のプロレス」の特集でマッスル坂井が「NOAHの煽りVを作りたい」とインタビューに答えていたが、NOAHはこの「宣伝」を一切放棄した戦略をとっている団体だ。
もしかすると「宣伝」が「商品」に勝ってしまう事態を危惧しているのかもしれない。
とはいえNOAHの選手はバラエティ番組には結構出たりするので、いずれこういうドキュメンタリータッチの映像を作る可能性はあるかもしれない。
その際、どういう化学反応が起きるか、見てみたいものである。

路上でのプロレスを考える

書店店頭で闘う「本屋プロレス」という試合があったらしい。

http://jp.youtube.com/watch?v=bWqvJRupCYg
http://jp.youtube.com/watch?v=wqkGW3evBwI

どこの書店か知らないがよくやるなあと思う。
書店というのは八方美人的な要素が求められる。
つまり知的な本を求めるお客には「こんな良い本がありますよ」という一方でアイドルのグラビアを求める青少年には「もっとエッチなのもあるぜ」という真逆さを同時に行う、そういう八方美人さである。
この書店は普通の街場の書店みたいだが、ここまで『プロレスの店』『プロレスファンの店長のいる店』というカラーを出してしまって大丈夫なんだろうか。
まあ、どうでもいいけど。

さて、この『本屋プロレス』にはろくに告知もないのに200人以上の観客が集まったという。
高木三四郎vs飯伏幸太というマッチメイク、観覧無料という条件を合わせてこの人数が多いのか少ないのか判断は難しいが、アップされている動画を見ると観客は皆喜んで見ている。
「本屋で行うプロレス」というアングラさと裏腹に、見る側には非常に明るい空気が漂っている。

動画を見ると高木と飯伏が店内で闘う場面は初めの数分間だけで、あとは書店の外に出て二人は闘い続け、最後も飯伏が路上でジャーマンを決めて終わる。
終盤の高木のラリアットと飯伏のジャーマンは下がアスファルトだけに相当ヒヤッとする。
通常の“垂直落下式云々”よりはるかに危険な受身を取っているのにそれが見る者にろくろく伝わらない以上、やはりこれはあまり正しい試合とは言えない気がする。
こちらもこちらでよくやるなあ、といったところか。

飯伏はこの「本屋プロレス」の前には「コンビニプロレス」というのをやったようで、昨年は「公園プロレス」というのもやっている。
「本屋プロレス」の試合後コメントで高木は飯伏に「『路上の王』の称号を今日でオマエに譲る!」と言っているが、今日はこの「路上プロレス」、正確に言うなら「プロレスラーが試合の一部、あるいは試合の一環としてリングではなく路上で闘ったもの」について考えてみたい。

まず「路上プロレス」の起源というのを考えてみる。
パッと思い浮かぶのはかのタイガー・ジェット・シンの「猪木伊勢丹襲撃事件」であるが、あれは試合(の一部)ではないし、あれを入れるとIWAジャパンの浅野社長の“新宿2丁目劇場”は全部路上プロレスになってしまうため、除外したい。

嚆矢となるのは猪木vsマサ斎藤の巌流島決戦である。
ただ、感覚的には「路上プロレス」という感じはしない。
あの試合はリングもあり、また場所も島の平地であって路上ではない。
ただ、あの試合が「プロレスはどこででもできる」というテーゼの基になっているのは間違いがない。

通常のプロレスと路上プロレスの中間点にあったのがFMWとW☆INGのストリートファイトデスマッチ、エニウェアフォールマッチである。
客席の中を練り歩くというそれまでの場外乱闘はここで売店やバルコニーといったところまで拡大するが、時には会場外にまで乱闘が進出するということもあった。
同時にみちのくプロレスでよく行われていたヨネ原人vsウィリー・ウィルキンスJrもよく会場の外にまで乱闘を拡大していた。
思えば、メジャー団体から「リングアウト」の決着が消えた時期でもあった。

そして現在の飯伏にまで伝わる「路上プロレス」の本流を作った人間、それは高野拳磁とミスター・ポーゴであろう。

高野は95年2月に渋谷のOnAirEastで行われた初のライブハウスプロレス『野良犬伝説』で対戦相手のKYワカマツ、宇宙パワー、デビューしたばかりの高木三四郎ら若手選手を次々と路上に連れ出し、一般車両が通るのもかまわず場外で大暴れしている。
これは屋台村プロレス、国際プロレスの鶴見青果市場に隣接するスーパー・ジャスコの店外・店内での乱闘というところまで繋がってゆく。
先の「本屋プロレス」でも店外に出る高木に観客から「ジャスコ」コールが起きていたのは興味深い。
なお、鶴見青果市場とジャスコの歴史を調べていたらこんなページを見つけた。
大変貴重な資料と思われるので無断ながらリンクさせていただく。

http://www.asahi-net.or.jp/~qy3i-hmn/zakki/tsurusei.htm

一方、ミスター・ポーゴは新生FMW離脱以降の90年代後半に立ち上げた自らの団体・WWSで「マラソンマッチ」と呼ばれる、会場の外に飛び出して追いかけるように乱闘を取り囲む少人数の観客とともにひたすら会場近隣を練り歩くスタイルを作った。
最終的には伊勢崎市庁での乱闘というところまでいったと聞いたが、私も詳しくは知らない。

2000年代からはインディー団体よりさらに下の階層である「どインディー団体」という概念が生まれ、先の飯伏の公園プロレスの舞台となったFU☆CK!や埼玉プロレスのサバイバル飛田が川の中で怪人と闘ったり、路上であろうとどこであろうと何をしても驚かれないという状況がプロレス界の末端で生まれた。
また、大日本が「海岸プロレス」という砂浜で闘う試合を行ったこともあった。
プロレスの概念と同時に規範も拡散し、消失した時代である。

以上、私の知る限りで路上プロレスの変遷をざっと洗ってみた。

大仁田厚のデスマッチが日本のプロレスに大きな影響を与えたように、リングのない路上でのプロレスがジャンルそのものを変える可能性は多いにある。
ただし、お金をとって観客に見せる興行として考えた場合、提供の仕方は依然として難しい。
「本屋プロレス」はプロモーションイベントとしての無料公開興行であったが、路上プロレスが今後興行として成立するかどうか、飯伏幸太の今後の展開を見守りたい。

※文中のデータ・内容などに誤りがあった場合はご指摘いただけると幸いです

金村セクハラ事件にみるプロレス界の温度と空気

http://www.bjw.co.jp/vm/news-data-sec__2700.html
http://www.sanspo.com/fight/top/f200802/f2008022000.html

金村が大日本プロレスに出場した際、大日本の女性スタッフにセクハラ行為を行いそれが当人の手によって公表され、ドタバタした末金村と大日本の一部責任者に処分が下された、という話。
詳しい経過を知らない方は上記リンクを参照してください。

金村のこういった行為が“常習”だったかはわからないが(とはいえ、なんとなく想像はつくが)、気になったのは大日本側の対応である。
当初隠密にコトを収めようとした結果、当該社員の反発を買いネットを使ってまるまる暴露された結果、「そ、そこまで内部の動向をコト細かに出さなくてもいいんじゃない?」というくらい細かい内容をHPで公開している。
まああそこまで出されてしまってはもう隠してもしょうがない、という判断はわかるがまがりなりにも会社である。企業である。
インターネットという公の場にここまで出して大丈夫なのだろうか。
私個人は、薄汚い興味本位でこの経過を読みだしたもののあまりの下世話さに途中でちょっとゲンナリしてプラウザを閉じてしまった。
ネット時代での企業防衛ではここまで極端に情報を開示することがプラスにつながるのだろうか。動静を見極めたい。

大日本に限らず、古い体質が残っているプロレス界ではたぶん似たような事は過去にも起きているだろう。
違うのは被害者が表ざたにしない方がプラスだという思考から表ざたにしないとダメだという風に移りつつあること、そして個人がネットを通じて著名人・企業などを告発できる環境になったことという、まあ今の世間で当たり前となりつつあることがプロレス界ではまだまだ当たり前でなかった、そんなことを伺わせる事件であった。

これからどう転ぶかわからないが、どうも金村にとってこの件は普通にイメージダウンになっている雰囲気がある。
大日本以外の団体もしばらくは使いにくいのではないか。
かつてなら例えば「金村“セクハラ”キンタロー!」などとスキャンダルをギミックに転化して、大日本を代表して伊東竜二か何かが「てめえウチのスタッフに何するんだ!」とストーリーを転がしたりしたであろう、そんな“世間の価値観と外れたところにある異界”のはずだったプロレス界が良くも悪くも世間に同化しつつある、そんな空気を感じた今回の騒動である。

馬場さん何ですか今の技は!


サムライで健介オフィス2.11後楽園大会を観戦。
試合そのものより、5年ぶり実況復帰の若林健治の実況が聞きたくて見る。
5年前やったときって、NOAH中継でだろうか。全然覚えてないなあ。
秋山と三沢が武道館でやった試合の中継を若林健治が実況したのがかすかに記憶あるが…あれか?

解説は週刊ゴングの竹内宏介さん…ではなく、GK。
そういえば竹内さんは体調崩して入院している(していた?)と聞いていたが、お元気になられただろうか。
いずれまたリングに上がって「認・定・証!」と読み上げてもらいたいものだ。

若林節は、まったく変わっていなかった。
2時間の中継中、何度も悶絶した。
特にメイン(健介、天龍、高山、鈴木みのるvs川田、大谷、吉江、斎藤彰俊)では若林節がいかんなく発揮され、

「プロレスは、魂の歌!男の歌!心の歌!天龍の歌!川田の歌!」

「思えば電流爆破に裸で飛び込んだのは天龍とハヤブサだけでした」

(中盤、天龍が川田組の集中攻撃を受けているとき)
「ディズニーにも行ったことがない、ナイターにも行ったことがない、ゴルフは2回しか行ったことがない、ゲームも麻雀もパチンコもしたことがない、ハッスルを通して世間に、世の中にプロレスを知ってほしいんだという天龍源一郎!」

やっぱり天龍、川田がらみに名フレーズが出てたような気がします。
でも大谷にも「思えば大谷の前にはいつも壁がありました。ジュニアの時にはライガー、ヘビーに転向してからは橋本真也、その橋本が亡くなってZERO1の社長となって〜(以下記憶なし)」とかそんなのも出てたので、やはり事前にすごい準備をして実況に望んでいるのだなと改めて感服しました。

次は3.2全日本両国大会での実況が決まってるそうで。
ドリー・ファンク・ジュニア引退試合「ドリー、西村修vs天龍、渕」なんてのやるらしいですな。
また若林節が聞けると思うと楽しみだなあ。


※若林健治実況名フレーズについてはウィキペディアにいっぱいあるので参照されたし

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E6%9E%97%E5%81%A5%E6%B2%BB



腸捻転する格闘ロマン



スーパーで売ってた謎のアントニオ猪木ドリンク。
「1,2,3、合格ダー!!」と身も蓋もないキャッチが書いてある。
後ろには猪木の現役時代の雄姿が使われているが、そもそも今の受験生って猪木の試合見てないだろ。
咳止めシロップ炭酸割りみたいな味だった。


久しぶりに「紙のプロレス」を見る。
なんだか本当にPRIDE(の残党組織)とハッスルの機関誌みたいになってしまった。
それで売れてるなら、間違いではないのであろう。

ハッスルについて思うことを少々。

私はハッスルについて常々もったいないと思っている。
あれだけの役者がいて、あれだけの設備が整ってて、できるものがこれなのか、と常々思う。
別にそれはレーザービターンがどうのという表層的なものでなく、結局それだけのコストをかけてやるのがお笑いバラエティでいいの?という疑問である。
確かにお笑いを持ってくることでテレビ中継やHGをはじめとする非レスラー組の参戦が
容易になったという側面もあるだろうが、もうそろそろ次の段階に進むべき時ではないかと思う。
坂田がエスペランサーのレーザービターンを交わすと後方のカメラマンに当たり、カメラマンは高所の撮影席から落ちていく。
それを見る観客の表情は「すげえな」。けどこうも書いてある「バカだな」。
私はこの「バカだな」が早く消えることを祈っている。

かつてアンダーテイカーがマンカインドとの棺桶マッチに敗れると場内が暗転、雷が落ち、テイカーの魂だけが天に召されていった。場内に流れる葬送行進曲。
あれを見たとき、おそらくほとんどの人が「すげえ」と思ったはずだ。
ハッスルにはあそこまでいってもらいたいと思っている。

それには、そろそろ高田総統には引っ込んでもらった方がよいと思うのだが。
すぐれたエンターテイメントを求めるなら観客がついてきているうちに次の段階に進むべきではないか。

そして人々は即自的なものを追い求めるようになった

年末に録画した大晦日の「プロレスサミット」を今さら見る。
http://blog.goo.ne.jp/prowrestle/e/1aec505fb88f2dc63d71aab7d71f6ebe

やっぱり前座の芸タッグランブルが一番面白くて(まさか市議会議員になったKYワカマツとグレート小鹿のコンビなんてのが出てくるとは思わなかった)、メインは真霜と関本が目立ってるという点でなんか去年と同じような感じがした。
あ、去年はセミで海援隊復活があったのか。

今年はドラゴンゲートとかエルドラドとか出てたけど、なんか薄まっちゃったような。
メインなんかすごい豪華なカードなんだろうけど(金村の欠場理由が“ハッスル祭り”にあったというのは今はじめて知った)、あまりそういう感じがしないのは日頃から団体の壁がなくなってしまったマッチメークの帰結なんだろうなあ。
昔(といっても2000年くらいまで)は全日なら全日、新日なら新日の中でしか基本的には絡まなかったので、各団体から1人ずつを拠出しての6人タッグなんてえらいプレミアム感があったけど、今じゃ普段からそんな感じなので「プロレスサミット」だからどうこう、という価値が作りにくくなってるんでしょうな。

けどこれってプロレスに限った話じゃなく、いろんなジャンルで枠がとっぱらわれてしまったためプレミア感のある組み合わせが作れなくなった気がする。
たとえば野球は日本とアメリカは別のものだった。セ・リーグとパ・リーグも別のものだった。
だから日本シリーズも日米野球もプレミアを持っていたけど、野茂英雄が枠を切り崩して以来、今じゃ中堅選手がメジャーに行っても驚かない時代になった。
交流戦も始まって、西武と巨人の対戦は非日常ではなくなった。
芸能人もアイドルもかつては幻想という名の枠を持っていた。
だから逆に夢を見られる土壌があったけど、今や芸能人が自らプライベートをブログで晒す時代だ。
出来ちゃった結婚するアイドルの話題がサクサク消費される。

まあ、そういう時代になったんだから、みんなそういう風にしていくしかないんだけれど。
「マッスル」が支持されるのもそういうところだと思う。
ただ、同時に持続可能なシステムがなくなっちゃったなあ、とも思うわけで。
これからプロレスはどうなっていくんだろうね。
ああ、テリー・ファンクは「演出するスタイルが極限までいったら、あとはまたどんどんシュートファイトに戻っていくんだ」って言ってたっけ。



「プロレス検定」(http://www.kentei-uketsuke.com/pro-king.html)を受験しようか迷ったのですが、書店で売られている「公式問題集」
http://www.boople.com/bst/BPdispatch?isbn_cd=9784583100609をパラパラ見たところ70年代の問題がやけに多かったのにゲンナリして、やめることにしました。
いくらなんでももうちょっとまんべんなく時代を分けたらどうかなあと思うんだけど…。

今後の刊行が不安視されてる「Gスピリッツ」の携帯用公式サイトにある「みんなのプロレス検定ドリル」は逆に問題が90年代に偏り過ぎてるような。個人的には一番見に行った時代だけど。
「松永vsレザー・フェイスの釘板デスマッチで使われた釘は何本?」って聞かれてもなあ…。
即座に「14256本!」って答えられる奴なんているのか?

http://bemss.jp/g-spirits/cont102.php?kmws=caa00379f3ae04d06eb332d97d52dc49

硬直化した権威の背を討つ無名の大意

東スポの選定する2007年プロレス大賞MVPは三沢でした。

最初にそれを聞いた時、私は「ええっ!?」とビックリし、それから「もうプロレス大賞はダメかもしれない」と思いました。
昨年の三沢はGHC王座を1年防衛と結果こそ出し続けたものの、ずっと三沢の試合を見てきた人間からすると明らかに試合内容に衰えが隠せなくなっていたからです。
特に森嶋戦、田上戦、サモア・ジョー戦などは「これが武道館のメインか…」と思ってしまう残念な内容でした。
結局、業界記者といっても今じゃ見に行ってるのは総合ばっかりで、プロレスはろくろく見てないんじゃないの?と思わずにはいられません。

そんなときに昨年からまったく新しいプロレスの表彰制度ができました。
それが「ネットプロレス大賞」。

http://beye2.com/item_15264.html

業界記者だけが投票権を持つ「東スポプロレス大賞」に対し、サイト管理人・ブロガーなどを中心に、日々、インターネットでプロレスを語っている“ファン”の投票によって決定するプロレス大賞、それが「ネットプロレス大賞」。
受賞者には「栄誉」が与えられる。
それ以上は何もなし。
文壇の作家先生が決める直木賞に対して、書店の人たちが投票する「本屋大賞」とよく似てます。

この「ネットプロレス大賞」の2007年度MVPは鈴木みのるでした。
2007年に限って言えば、鈴木の業界全体を股にかけた活躍ははるかに三沢より評価されるべきですので、さすがよく見ている人たちだな、と。

しかし私が驚いたのは「年間最高試合賞」の項目です。


大日本3.14後楽園、佐々木貴vs宮本裕向の建築現場デスマッチ。


これを聞いた時「なんだよ、すごいよお前ら、ちゃんと見てるんだな」と嬉しくなってしまいました。
星の数ほど行われた試合の中からよくぞこれを選んでくれた、と。
この試合は動画がありますので、張っておきます。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=201476

途中から実況の登坂部長と解説の…名前なんだっけ、ニコライの中の人。まあいいや、ニコライの人が涙声になっていくのが感動的です。

何の予備知識なく見ても十分すごい試合ですが、宮本が広島の暴走族上がりのデビュー3年ちょっとの選手で、「デスマッチがやりたい」と大日本に参戦してきたものの最初どうしようもない試合ばかりで連日葛西や沼澤邪鬼からダメ出しをくらい続け、それでもどうにか頑張ってきたところでタイトルマッチ挑戦の機会をつかみ、チャンピオンの佐々木から「おまえの選んだデスマッチで勝負してやるよ」と提示された宮本が選んだのは建築現場デスマッチ(宮本はプロレスの試合がないときは建築現場でトビ職として働く兼業レスラー)。
で、その試合で使う建築現場を設営したのが、かつての暴走族仲間だった鳶職人(試合中何度か映る)、会場には仲間たちが押しかけ宮本の一世一代の試合を声援で後押しする、というサイドストーリーも踏まえた上で見るとなお楽しめます。

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